荒尾市の取り組み
マジャク釣りを利用した修学旅行誘致
荒尾市産業振興課では、平成24年度に荒尾市、大牟田市、長洲町、南関町の2市2町と熊本県玉名地域振興局で協議会を設立し、修学旅行の誘致活動に取り組んでいます。
平成27年度に協議会初となる、神戸市の中学校を受け入れました。平成28年度は、2校を受け入れる予定でしたが熊本地震によりキャンセルとなりました。しかし、平成29年度は熊本地震の影響を考慮し、積極的な営業はせず、本地域に被害が無かったことや新幹線や高速道路の復旧情報、旅行会社や学校が求める情報を提供するなどに徹していたことが奏し、兵庫県の中学校4校を受入れることが出来ました。平成30年度は、兵庫県から2校と香川県から1校を受け入れました。嬉しいことに、兵庫県の垂水中学校は平成27年度に初の受入を行ったリピーター校です。営業活動エリアを関西だけでなく四国にも広げたことで、香川県から1校を獲得できたことも大きな収穫となりました。平成31年度は、関西地区からの問い合わせなど仮予約を含めると、予約2校、仮予約1校を予定しています。
マジャク釣り大会
当協議会で人気のある体験プログラムは荒尾市の「マジャク釣り体験」です。マジャクの習性を活かした、筆を巣穴に差し込む珍しい漁法は、荒尾市でしかできない体験プログラムです。マジャクは、体調約10cm程度の穴ジャコで、体の成長に合わせて、泥干潟に2mを超える深いY字型の巣穴を掘ります。マジャクとの駆け引きはスリリングで、釣りの醍醐味が味わえます。
平成29年度から地方創生交付金で、マジャク釣り体験以外の荒尾干潟で楽しむことができるプログラム作りを始めました。干潟サイクリング、干潟ヨガなど荒尾干潟でしか出来ないプログラム作りを行っています。
荒尾干潟保全・賢明利活用協議会(ラムサール条約関係)
普段歩くことのない干潟の上を、潮風を受けながら見る風景は格別です。荒尾の干潟は、2012年(平成24年)7月に県内で初めて「ラムサール条約湿地」に登録されました。干潟としては、九州で初めての登録です。年間1万羽を超える渡り鳥がやってくるこの干潟には、多様な生き物が棲む豊かな環境と、命の輝きがあります。
多感な時期に行われる修学旅行は、小さなことも鮮明に記憶に残ります。思い返すと笑顔になるような記憶にして欲しいという願いも込めて、協議会のメンバーや協力してくださる団体の方々と最大のおもてなしが出来るように努めています。「荒尾に来て良かった」、「当協議会のプログラムを体験できてよかった」と感じてもらい、大人になってまた再訪したいと思ってもらえるように、また協議会プログラムのリピーター校を増やせるようになっていきたいと目標を抱いております。
荒尾に帰ってきたときは、荒尾にしかない美しい景色を観に荒尾干潟へ足を伸ばし、故郷の良さを堪能しませんか。その時に少しでも、私たちの修学旅行誘致活動の話を思い出していただければ大変喜ばしく思います。